2011年5月21日土曜日

日経平均3日ぶり小反落、緩和への好感は継続

 [東京 7日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに小幅反落。小口の先物売りが上値を圧迫したという。ただ、一日を通して前日終値を挟んでの一進一退の動きとなり、方向感に乏しい展開となった。

 2日間で300円超の急上昇や足元での円高基調が売り材料となったものの、下値も限定的。日銀が打ち出した金融緩和政策に対する概ね rmt CABAL
の好評価が継続しているとみられている。

 東証1部騰落数は値上がり980銘柄に対し値下がり520銘柄、変わらずが160銘柄。東証1部の売買代金は1兆4225億円。

 午前は売り先行で始まった後、もみあいとなりプラス圏で前引けた。午後も一進一退だった。市場では、明日8日のオプションSQ(特別清算指数)算出を前に、「97
50円でのコールの売り建て玉がかなりあるので、買い仕掛けが出て上振れるのではないかとの予想もあったが、タイミングが遅かったせいか、その動きは出なかったようだ」(立花証券?執行役員の平野憲一氏)との声がきかれた。平野氏は「買い仕掛けが出なかった半面、82円台の円高を材料に売り仕掛けた場合、為替介入を誘導しかねないとの警戒感があり、下
にも売れなかった」とみている。 

 一方、TOPIXは相対的に堅調だった。大手証券の株式トレーダーによると、これまで売り込んでいた海外年金筋が、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などを中心に数十億円規模の買い戻しを入れているという。「ニューマネーではないか」(同トレーダー)との見方だ。

 市場ではセンチメントは悪
くないとの声が少なくない。十字屋証券?資金運用グループチームリーダーの岡本征良氏は「日銀の追加金融緩和策決定というイベントを市場はほぼ消化した一方、緩和措置などの具体策についてはこれから明らかになるため、期待感を継続できる」と指摘した。

 別の市場関係者は、9月21日につけた取引時間中の直近高値(9704円25銭)を抜いた点
をあげ、「上値を追う勢いはある」(国内証券)と期待している。大和住銀投信投資顧問?投資戦略部長の門司総一郎氏は「これまで大きく売り込まれてきた銀行や証券、不動産、小売関連が相場のけん引役となっている。売買代金が徐々に膨らんでおり、ファンドなど海外投資家が日本株のアンダーウエートをニュートラルに戻し、ニューマネーが流入している可能性
もある」と述べた。 

 個別銘柄では、日本たばこ産業(JT)<2914.T>が後場に入って上昇した。たばこ税の現行税率維持への期待感が背景。民主党の財務金融部門会議は7日、古本伸一郎座長の論議用メモとして、厚生労働省が求めている2011年度税制改正でのたばこ税増税について「来年度は現行の税率を維持するべきではないか」との考えを示
した。財務金融部門会議では、証券税制、たばこ税、酒税を重点要望として挙げている。たばこ税は10月1日から1本あたり3.5円引き上げられている。メモでは「たばこ税のさらなる引き上げを検討するのであれば、大綱にも記述があるように、たばこの消費や税収、葉たばこ農家、小売店、製造者などに及ぼす影響を見極めつつ行っていくべきであり、拙速は避
けるべきではないか」と指摘している。

 (ロイター日本語ニュース 石渡 亜紀子記者)

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引用元:arad rmt

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